人は誰でも
嫌いな人がいたりします
会社の所属部署や学校のクラスでも
一人か二人の嫌いな人はいると思いますし
電車などに乗っている時でも
なぜか妙に気に入らない人を
見つけてしまったりもします
そこで
この嫌悪する人を使って瞑想してみます
この瞑想に使う
自分の中に湧き上がる感情は
「怒り」ではなく
「嫌悪」「気に入らない」「イライラする」
程度が良いと思います
「怒り」だと強すぎて
管理が難しいからです
それでは
電車の中でこの瞑想をしてみましょう
あなたの乗っている
車両の中の少し離れた場所に
まるで関係ない人なのに
その態度や表情を見ていると
なぜか妙に嫌悪を感じてしまう人物が
います
その時、あなたは
その人物の方を見なくて良いのですが
自分の心の中でその人に向かって
「愛しています」と唱えます
この時は
その人物の中心にある「神性の光」を
見るとかでなく
自分の「ジャッジの無い光」で
その人を照らすとかでもなく
その人物の嫌いな部分を見たまま
自分の俗的な感情の「愛しています」を
唱えます
これは、あなたの中で
かなり大きな抵抗が出ると思います
生理的に嫌悪するものを
俗的に「愛する」という事は
自分の一番大切なものを
嫌いな人にあげるという事になり
通常それは
あってはならない事だからです
それをすれば
屈辱すら感じるかも知れません
これを本気で唱える事は
中々難しいかも知れません
ですが、だからこそ
これを本気でやってみます
そして、なんとか頑張って
暫くこれを本気で唱えていると
ある瞬間から
マインドの機能が一時的に壊れ
マインド自体が麻痺をしていきます
これは
マインドの絶対法則である
「嫌悪するものは分離し、冷遇する」
「好きなものは融合し、優遇する」
というものと正反対の事をしている為
マインド自体が
一時的に混乱し故障し麻痺するのです
マインドが麻痺することによって
この時あなたは、ノーマインド状態に
なります
ノーマインド状態になると
本来のあなたである
ジャッジの無い視線や光を
遮るものがなくなり
あなたは
世界の本当の姿を見ることになります
つまり
ワンネス体験が起こります
ワンネス体験は人によって感じ方は
違いますが、大体は
視野が明るくなり
色彩が際立ってきます
後期のゴッホの絵のように感じる人も
います
そして
その時顕れている世界を
「自分の中にある世界だ」または
「世界が自分そのものだ」と感じます
具体的な例として
その時その車両に驚くほど好みの異性が
乗っていたとしましょう
普通の常識人であれば
車両内で声を掛けたり出来る筈もなく
「あー、こんな人が恋人だったらなー」
と、手に入らない事を少し残念に
思ったりしますが
ワンネス状態の時は違います
その人が、既にあなたの物だと解ります
そして、その異性が
あなたの世界に存在している事に
感謝の念すら湧いてきます
それは「これでいい」という感覚
完璧な安心と安全に満ちた世界に
感じます
これは痩せ我慢とかでなく
心底そう思えるのです
そして、実際
この感じ方のほうが正しいのです
それは、あなたという花壇に
綺麗な花が咲いていることを喜ぶ感じ
に似ています
このワンネス状態はずっと続く訳では
ありませんが、体験することで
頭だけで解ったのとは違う
スピリチュアル的収穫があります
また嬉しい副産物もあります
嫌悪を感じていた人物が
意外に大人しくなり、むしろ
可愛らしく変化したりします
これは、通常時に流れていた
「悪態をつく人⇔嫌悪する人」という
エネルギーの双方向の流れが
途絶えた事に因ります
このマインドの機能を一時麻痺させ
ノーマインドのワンネス状態にする
という瞑想手法は
アクティブな瞑想会などでも
頻繁に使われます
そこでは
誰彼かまわずハグをするというやり方で
ノーマインドを誘発させます
通常は、好きな人や感じの良い人とは
ハグをして、そうでない人とはハグを
しないというのが、マインドの法則です
この法則を壊して麻痺させる訳です
そしてそれを体験した人は
その仕組み自体は判らずとも
「やっぱり、大人数の瞑想会にくると
ワンネスになれるねー」と
喜びの感想を漏らす人が多いのです
仕組みさえ知っていれば
自分で応用し実験し楽しむことが出来ます
自分に合ったやり方がある筈ですので
いろいろ試して楽しんでみて下さい
また
この瞑想は、職場や学校でするのも
かなりお薦めです
瞑想の副産物で
「悪態をつく人⇔嫌悪する人」の
エレルギーの流れが途切れ
嫌悪していたものの中から
笑ってしまうくらい可愛らしいものが
現れるかも知れません
また
職場や学校では、この
マインドを麻痺させる瞑想だけでなく
もっと本格的な
あなたの本性である
「ジャッジの無い視線」（神の瞳）を
試したりしても
良いかも知れませんね
