スピリチュアル自動日記

スピリチュアル.悟り.瞑想.についてメッセージを発信します

犀の角のようにただ独り歩め

気分がひどく落ち込むことは
誰にでもあります


やる気も無く、力が入りません
「もうどうでもいいや」とか
思ってしまいます


落ち込んでいる最中は
その鉛のようになった身体を
持て余します


少し元気になったとしても
その元気がイライラに変化し
出口を塞ぎます


本当に厄介です


そんな時は
無理に元気になろうとはせず
まず、ゆっくりとした姿勢で
身体の力を出来るだけ抜いて下さい
諦めた気持ちでいいので


そして
負担にならない程度の
小さな意識の灯りで
しずかに原因を探ってみて下さい


気分が落ち込んだ時の状況
その前にあったこと…


すると少しずつ
原因が見えてきます


ベストを尽くしたのにあまり認められない


けっこう真面目にやったのに
何の評価もされない


自分の善意がまるで無い事のように
全然伝わらない、など


他にも
いろいろな原因があると思いますが


ここでは
ベストを尽くしたのにあまり認められない
について考えてみます


このような思考で落ち込む時
「他の人が自分を評価しない」から
その孤独感で自分は落ち込んでいると
思いがちです


確かに、その事でも落ち込んでいますが
それは、少し損をしたと思う程度の
マインドの落ち込みであり
大した落ち込みではありません


では
ひどく落ち込んでいる本当の理由は
何であるのかと言えば


心の奥の方で、実は自分は
ベストを尽くしていなかったという事を
知っている点にあります


というのも、もしも
本当に「ベストを尽くした」のだと
自分が知っているのならば
他人の評価などは
まるで気にならない筈だからです


誤解し易いですが


ここで言うベストというのは
会社や組織がして欲しいベストでもなく
他の人がして欲しいベストでもありません
自分が得をする為の
マインドが喜ぶベストでもありません


それは、ただベストであり
理由なしのベストです
あなたの魂が感じるベストとも言えます


そのベストにおいて
あなたは少し手を抜いたのです


その結果、魂が落ち込んでいます


あなたが、本当にあなたのベストを
尽くしたか否かは
あなたにしか判りません


いえ、それはあなたというより
いつもあなたを見ている「何か」しか
知りえません


それは
幼いあなたが、砂場で遊んでいた風景も
誰も見ていない所で良い事をした経験も
人に言えない悪い事をした後悔も


すべてをジャッジ無しで
見続けている「何か」です
それは、けして裁定をしませんが
あなたの魂と同調しています


あなたの自他を超えたベストとも
繋がっています


そのベストの手を抜くと
ひどく落ち込みます


スピリチュアル的な人ほど
落ち込むようです


その人達は
自他のはっきりしたマインドから
自他の境界のゆるやかな魂に
立ち位置がシフトしているから
なのかも知れません


でも、そのベストというのは
特に大げさなものでもありません


自分がやれる事をやるだけで
たとえ小さな世界であっても
その調和が少しだけ美しくなる
と感じる事をやるだけです


自己犠牲的に善行をするという訳では
ありません


この身体や環境では出来ないと思えば
人を見捨てる事もベストとなり
自分の身体を休める事もベストです


独断的調和でいいのです


ただ
自分を騙すことは出来ないので
できる事なのにやらないと
魂は、ひどく落ち込みます


あなたを常に気づいている
何だかわからない何かとの繋がりが
少なくなるからです


このベストの感覚は
自他の境界が消えた時におこる
非日常的な変容体験では無く
それの日常的な表現です


この魂が感じるベストの感覚
自他を超えたベストの感触を掴み
それを尽くすと


その行為そのものが
起点であり終点であると感じ
その行為自体が満足となり
結果
期待や後悔は少なくなります


期待が少なくなればなる程
期待を超えた良い事が
あなたに起こり出しはじめ


後悔を忘れれば忘れる程
後悔するような事は
実際に起こらなくなります


ベストを尽くすことが
嬉しく感じるようになる筈です


魂のベストを尽くすことは
本当の「自由」であることでもあります


本当の自由とは
「自らを持って拠り所とする」
という意味です


この自らとはマインドではありません


得することや優遇されることに特化した
狭い自らでなく
魂とそれに繋がる何だかわからないもの
を指すのです


その「自ら」が良いと感じることが
ここでいう「ベスト」な訳です


他の人の意見や既存の概念を
「拠り所」とするのではなく
「自ら」を拠り所として下さい


自らを拠り所としたあなたの雰囲気は


スッタニパータに繰り返し登場する
「犀の角のようにただ独り歩め」という
ブッタの言葉の響きと
少し似た感じなのかも知れません


犀の角とは孤独や孤高を表すようですが


その時の、あなたのベストである角は
孤独とは真逆なものをも統合し
昇華した犀の角なのです