スピリチュアル自動日記

スピリチュアル.悟り.瞑想.についてメッセージを発信します

二重の夢から醒める

夜、夢の中では、全てが本物で
そのストーリーに嘆き、悲しみ
楽しみます


一つの夢を見ている時間は
かなり短いと思われますが
そこに登場している人物や事柄は
それぞれが過去や歴史や
バックボーンを持っていて
長編のストーリーであることも
珍しくありません


とてもリアルな為、夢で泣くこともあり
悲しい夢から醒めた時などは
本当に良かったと思います


夢とは何なのでしょうか?


それが何であるかを検証すると
少し面白いことが判ります


それは
夜眠る時、眠りに落ちる瞬間に
どういう事が起こるか観察するのですが
意識を持ちながら眠るとも言えます
これをしてみると
大抵は、眠りに落ちて意識を失って
しまいますが、稀に
眠ったり、醒めたりを繰り返す状態
になることがあります


なんども断続的に
夢に移行したり戻ったりするのですが
この時、気付くことがあります


起きている時の「思考」がそのまま
「夢」に移行するのです


思考に付随していた五感とか自意識は
外れますが、思考がそのまま夢になります


つまり、夢の世界と言うのは
思考だけでできている世界ということが
わかります


では、夢の世界と現実の世界に違いは
あるのでしょうか


現実の世界は
それぞれの人物や事柄には過去からの
歴史があり継続性があると
思うかも知れません


しかし、夢の中の人物も物事も
長い歴史を持っていると
夢の中では当然のように感じます


またある人は、夢の中は
頭の中にある思考だけの世界だけど
現実の世界は
頭の外側にも確かな世界が広がっている
と思うかも知れません


しかしそうでしょうか


現実の世界にある頭の外の世界も
それが認識されている段階で
あなたの頭の中なのではないでしょうか


そして
その外の世界を思考した頭の少し外には
あなたのマグカップに淹れた珈琲があり
そこから良い香りがしています


そしてそれも認識した時点で頭の中です


内も外も思考の中です
それはちょっとメビウスの帯
クラインの壺のようですが
つまりは、現実の世界も全てあなたの
頭の中、思考の中の出来事なのです


夢と現実に違いはないのです


少し違いがあるとすれば
明瞭度の違い程度でしょう


現実の世界も夢の世界も
あなたが思考を止めてしまえば
霧のように消えてしまいます


現実の世界が
堅い確実な世界だという確証は
どこにもないのです


昼に起きている時の現実世界では
それを確実なものだと思い
深刻になったり、喜んだりします


夜寝て夢を見ている時にも
その世界を確実なものと思い
泣いたり笑ったりします


そして
朝になり、眠りの夢から醒めたとしても
それはまだ、現実の夢の中なのです


結局、夢をみたまま、眠ったままです


本当に目を醒ますときは
現実からも醒める時です
それは
思考自体から醒めるということです


私たちは
寝ている時も起きている時も
思考の中、マインドの中です


その小さな空想の世界から飛び出し
やがて、見えてくるだろう
リアルの世界とは
いったいどんな場所なのでしょう

 

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