スピリチュアル自動日記

スピリチュアル.悟り.瞑想.についてメッセージを発信します

自由になる -支配と隷属-

人には支配者気質と奴隷気質があります


奴隷気質というと
なんだかみじめな感じですが
実は愛すべき良い人が多いのです


他人の痛みが手に取るようにわかる
自分の事は後回しにしてしまう
無意識に、他の人が得をして
自分が損をする選択をしてしまう
困っている人がいると
助けたくなってしまい、助けられないと
自分が落ち込んでしまう


この人達は
エンパス気質にも共通するものがあり
自他の境界が薄い人が多いようです


それに対して
支配者気質の人は自我の境界が
はっきりしている人が多いようです
少しサイコパス的傾向です


この人達は、悪気はなくても
自我の外側には無頓着で無反応です
自分の痛みにも他人の痛みにも鈍感です
自らの自我の内側の利益のために
行動します


そして
自我の外側を内側のために支配し
それを働かせます


その支配の方法は、巧みです
弱さや情けなさを使って支配したり
可愛さや幼さで支配したりもします
ムードや性的なものや外見の良さ
性格の良さでも支配します


勿論、伝統的なやり方
権威や知識や恐怖や暴力やお金でも
支配します
ですが、これは今では警戒され易いので
慎重なようです、しかし、それでも
見えない所で行われているでしょうし
海外では未だ露骨に行われている国も
あります


生き抜くという観点で見れば
支配者気質の方がより優れていて
奴隷気質の方がより劣っているように
見えますが


スピリチュアル視点では
支配者気質は、かなり幼く原始的で
奴隷気質の方が成熟していて未来的です


よく昔は
「大衆は自分で判断することを
望んでいない、隷属という揺り籠の中で
暮らすことを望んでいるのだ」的な
幼い意見も見られましたが
これは、カビの生えた考え方です


人は、この二つの気質の両方を
持っています
この二つの気質は、その人の中で
互いを否定し合い、苦しみを生みます


「また自分から進んで損した、これは
利用されているだけだよ」という
支配者気質の声


「あの人を利用してしまった
助けられなかった、私はダメな人間だ」
という被支配者気質の声


そしてその気質はどちらかに偏っている
場合が多いでしょう


支配者成分が多い人は被支配者を探し
ています
そして、被支配者成分の多い人も
自分が気に入る支配者を探しています


恋愛関係などでは、稀に
お互いが支配しあい、隷属しあう
バランスの良い関係になったりしますが
やがて、そのバランスも崩れます


親子関係ではバランスの悪い関係でも
リセットするのが難しいので
特に親と離れられない子供の時代は
苦しみが続きますし
親が子に支配されて苦しむ場合も
あります


気質と関係性は
望んでは苦しみ、苦しんでは望むという
無限ループに陥り易いものです


自分の気質と関係性の分析が必要です


ただ
占星術などもそうですが
自分の傾向や特性を分析し把握して
それに納得して、余計にそれを演じて
しまうのは良くありません


気質にしても占星術にしても
把握して、それを超えること
それから自由になることが大切です


では
自分の気質から自由になるには
どうしたら良いでしょうか?


支配者気質の人は
一見支配者のように見えますが
実は、自分の自我を主(あるじ)と
しています、つまり
自分の自我に隷属している訳です


被支配者気質の人は
調和やバランスを求めていますが
他の人の自我に重きを置き過ぎて
それに隷属してしまいます


実はどちらも奴隷です
それらから自由になるのです


自由とは
「自らを持って拠り所とする」
という意味です


「自ら」というのは
自我でも自分の願望でもありません
本当の自分を指します


つまり
意識全体とその中の美しい流れを
指します、そこはもはや
自分の自我も他人の自我もまったく
気にする必要のない世界です


「誰もいない世界」とも言えます


誰もいない世界は、一見寂しい世界
のように感じられるかも知れません
ですが、それは逆に
寂しさの全くない豊かな世界です


寂しさや孤独は
自我や他我がいるから起こります
誰かがいるから起こるのです


自由は
ジャッジの無い光で溢れた世界を
拠り所とし、主(あるじ)とします
そこでは支配者も被支配者も
光の流れの中で消え去ります


自由な人には
支配者と被支配者といった
鍵と鍵穴のような関係性が
なくなります
結果、その人のもとには
まったく新しい人たちが集います


そして
被支配者気質が多い人は
自由を半分達成しているようなものです
その人達は自他の境界が薄く
常に調和に目を向けているからです

その意味でも
被支配者気質の人は成熟していて
未来的なのです