スピリチュアル自動日記

スピリチュアル.悟り.瞑想.についてメッセージを発信します

マインドの断食

随分と昔に
「手軽に変容体験はできないものか」
といった、よこしまな気持ちで
少し強引な断食を
何度かしたことがありますが
期待したことは、特に起こらず


逆に、身体の自律神経系や
ホルモン分泌系が壊れて
回復にかなり時間がかかったのを
憶えています


このように
「断食」は危険もありますので
もしする場合には
「慎重にゆるやかに」はじめた方が
いいかも知れません


「身体の断食」は中々難しく
危険も伴いますが


それとは逆に、危険はまるでなく
効果も間違いなく体感できる
本質的でスピリチュアルな「断食」も
あります


それが「マインドの断食」です


普通の断食は肉体が必要とする食物を
断つ訳ですが、マインドの断食は
マインドの食物を断ちます


肉体が必要とする食物を断つ理由は
人それぞれであり、意外に
手探り状態であることも多いですが
「マインドの食物を断つ意味」は
スピリチュアル的には
かなり明確なものです


マインドは、言い換えると
「心・自我・私」です


この内の「自我・私」というのは
事後的な概念体であり
私たちが「勝手に決めた自他の境界」
の内側の範囲を指します、よって
それ自体が「幻想」である訳です


しかし
「心」には原型があります
その原型は何かと言えば、それは
身体が生まれると同時に発生した
身体を守るための小さな妖精のような
ものであり、「魂」とも言います
これは、概念というよりプログラムです
決して悪いものではありません


ですがそれが
長い間に、暴飲暴食を繰り返し
または、周りから無理に食べさせられ
肥大化し、自我や私とも癒着し
我を忘れて暴走している訳です
そして、私たちはそのモンスターに
自己同一化をしています


この現象が
私たちを疲れさせ苦しめる
元凶なわけです


なので、このモンスターを
ダイエットさせ
元の透明な妖精に戻すというのが
「マインドの断食」なのです


しかし、この断食を始めるには
モンスターの食糧が何であるかを
正確に知る必要があります


実は、このモンスターは雑食であり
正の食糧も負の食糧も関係なく
ムシャムシャと食べます


彼が食べる正の食糧とは
賞賛、承認、優越、他者の不幸などです
負の食糧は
不安、恐怖、嫉妬、羨望、嫌悪、憤慨
などにあたります


味覚で例えると
正の食糧は、甘味や旨味
負の食糧は、辛味や酸味や苦味と
言えるかも知れません


そして、もうお気づきだと思いますが
これらは「自他の境界」がないと
存在さえできない食糧たちなのです


「私」がいなければ
優越も嫉妬も羨望も存在できません


そして、この食糧たちが
具体的には何かというと


それは、巷にあふれかえる
商業ベースの情報の全てです


農業や物作りやサービスなどの
「実業」はかなりまともですが
情報発信産業などの「虚業」は
ひどいものです


というのも
マインドと虚業は、どちらも
幻想の世界に住んでいる訳なので
互いに馬が合うのです


この世界では
多くのマインドが多くのマインドに
マインドが好む食糧を提供しています
ほんの少数の覚者たちや
目が覚めそうな人たちを相手にしても
商売にならないばかりか
むしろ、邪魔ですらあります


商業ベースの情報というのは
さらに具体的に言えば
テレビ、インターネット、SNS
ゲーム、新聞、雑誌、広告などの
媒体たちが扱う情報です


また、実際の商品やサービスでも
ありのままの機能や効能以上に
ストーリーや幻想を盛っている
追加情報などもそれにあたります


そして
これらの媒体から送られてくる情報は
それ自体が商品であることも
ありますが、ほとんどは
何かを買ってもらうための
「撒き餌」であり、マインドが好む
ジャンクフードなのです


これらの媒体は、マインドの食糧を
特に負の食糧を、怖いくらい大量に
私たちに供給します


彼らは
「良い食料を提供しよう」という
動機ではなく、それが何であれ
「マインドがより食い付く餌」を
供給しようとします


その食糧たちは
私たちの透明な妖精に、色を付け
肥満化させ、自我と癒着させ
妖精の我を忘れさせます
そして、それと引き換えに
エネルギーと時間とお金と正気を
奪っていくのです


私たちのマインドは初め
気晴らしや、暇つぶしとして
気楽な気持ちで
これらの「撒き餌」を食べ始めますが
やがて、麻薬のように
習慣化し、それに依存します


マインドが、その栄養を吸収し
元気になればなるほど
私たちは、いつの間にか
疲れ果てていくのです


こういった理由もあり
私たちには、このマインドの断食が
必要な訳です


そして、このマインドの断食を
成功させるポイントは
自分のモンスターが好む食糧の正体と
媒体が供給する食糧の正体を
しっかりと意識化することです


何が提供されていて
何を食べようとしているのかを
正しく知るのです


その食べ物が、優越か不安か嫌悪か
しっかりと見破ります


試しに
テレビとインターネットとSNSを
14日間、断食してみては
いかがでしょうか?


SNSなどでは「ネット断食中」と
宣言すれば大丈夫だと思います


その間は、好きな人たちと直接会って
太陽の下でゆっくりしたり
可愛いペットや植物の相手を
思う存分してあげたり
または、夕方の静かな窓辺で
紙とペンの感触を楽しみながら
手紙や葉書を書いたりしてみるのは
いかがでしょうか


もしかすると、マインドが
空腹を訴えてくるかも知れませんが
それでも断食を続けていると


やがて
エネルギーが満ちていき
足りなかった時間が、十分にあることや
すでに疲れが無くなっていることに
気づく筈です


そして
マインドはダイエットされ
大きなモンスターの陰に隠れて
見えなくなっていた本当のあなたと
コンタクトが取り易くなります


ただ、厳格に絶食し続ける必要も
ないのです、たまには
優越も嫉妬も確信犯的に食するのは
問題ないと思います


ただ、段々と
食べたくなくなっていくとは
思いますが


また、情報媒体の断食は
割りと分かり易いのですが


厄介なのは、一個人であっても
エネルギーバンパイアと呼ばれる
人達や、相性などによっては
本人に自覚はなくても
正と負の食糧を織り交ぜて
過度にそれらを供給する人達も
いるということです


もちろん、普通の私たちも
ある程度これらの食糧をやり取り
している訳ですが
過度なものは、断食の障害になります


そんな人たちは避けるのが一番ですが
避けられない場合は
賛同も非難もせず、ありのままを見て
微笑みながら自信をもって
遠慮などはせずに、あなたの
ありのままの意思を示して下さい
悪い印象を与えずに
事態を透過できる筈です