スピリチュアル自動日記

スピリチュアル.悟り.瞑想.についてメッセージを発信します

神に遭遇する


悟ったと言われている或る日本人の所へ
少しの間、通っている時期がありました

ある時、そこに来ている
古参の人たちに
「ここに通っている人の中から
悟った人が出た事はあるのか?」と
尋ねた事があります

古参の人たちの答えは
「もう来なくなってしまったけど
何を見ても神さまに見えるように
なってしまった人が、一人いる
ただその人はちょっと熱病のような
感じで、普通ではなかった」との
ことでした


たぶん、その熱病の人は
その時
悟りの最中であったと思います

急激な覚醒の場合には
少し変になってしまう事は
良くあります
日常の感覚にグラウンディングする
ためには、少し時間はかかりますが
問題はありません

クリシュナムルティもラマナも
通常の感覚に着地するのに
かなりの時間をかけています

そして、この時の彼も
普通の状態から見ると
少し奇異に見えたかも知れませんが
状況から察すると、たぶん
神と遭遇していたのでしょう
とても幸運な人です


では、私たちがそうなる時
「神と接触する時」は
どのような感覚になるのでしょうか

簡潔に言うと
初めに私達にやってくる感覚は
「ん? 私、見られている?」と
いうものです
そして、その後に
至福のようなものが訪れ、これは
神が見ているのだと気づきます

その仕組みや流れを
少し見ていきたいと思います


通常、私たちの生きる世界は
「在るものだけの世界」です
ないものは、ありません

私たちは
「在るの世界」の中の一部分を
「自」とし
それ以外の部分を「他」と決めて
日々過ごしています

思考や自我も「在るもの」であり
スピリチュアルで大事とされる
「気づき」ですら
自分が気づいているという感覚が
存在しているので
それは「在るもの」なのです


そして、普段の私たちは
「在るもの」は
「何かに認識されたもの」である
ということを忘れています

認識されずに存在するものは無いのです

1では存在することは出来ず
別の1により認識されることにより
「在る」が生まれる訳です

意識や脳でさえ
何かに認識されているからこそ
「在る」と感じられるのです


そして、何かのきっかけで
自分という「在るもの」が
「認識された客体」であると
思い出し

私たちを「認識する主体」を
意識しだすと

その「主体である何か」の気配を
徐々に、または急激に
感じ始めることとなります

それは、あなたが生まれてから
隠れて悪いことをした時も
人知れず良い事をした時も
すべてをジャッジ無しで
微笑みながら見ていたものです

その気配を感じる事、それが
神とのファーストコンタクト
となります


「認識する主体」というのは
「在るもの以外のも」のなので
それは
何も無いものという概念すら超えた
究極の無や空という事になります

それが、私たちを見ている訳ですが
私たちの感じるフィーリングは
「何かに見られている感じ」
「気付かれている感じ」であり
なぜか懐かしく、心地が良いのです

それは
「気づき」と言うより
「気づかれ」です


その見ているものは、この世界では
沈黙や静寂や空白のようにも感じられ
どこにでも偏在しているので
どの方角を見ても、その気配を感じ

同時に、それは
認識できないものでもある為に
感覚は、少し混乱します

そして、それぞれの人が独自に
その見えない何かを解釈するので
人によっては
美しい金色の光に感じたり
得も言われぬいい薫りを感じたり
理由のない至福を感じたりします

場合によっては
信仰している宗教の神を
見るかも知れません


これらの現象は
神を直接見ている訳では無いのですが
それでも、確かに神に触れています
とても幸福な瞬間です

実際にそれは愛と呼ぶに値します

私たちが、自と他、優遇や冷遇
損や得などに気を取られていて
うろちょろと水平軸で動いている時に
お構いなしに
垂直方向から降ってくる
あなたを無条件に愛する視線であり
恩寵の雨であり、新たな次元の追加です

それは、人からも動物からも自然からも
人工物からも感じられます


またそれは
いまだに自他を分離させている人にも
自他の幻想を見破った人にも
等しく感じられる恩寵です

その恩寵は
「私たちが在る」ということは
「認識されていること」なのだと
思い出した時
「在る」の対(つい)として
現れるものです

なので、古の覚者は弟子に
「在るとは何か、それを探求しなさい」
と、事あるごとに言っていた訳です


もしかすると
「在る」という不思議な感覚自体が
私たちの世界に越境して侵入している
神本人の身体が発する体温なのかも
知れません

そして、それは
彼に接する際の
鍵となるものであることは
間違いないのです

 

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