スピリチュアル自動日記

スピリチュアル.悟り.瞑想.についてメッセージを発信します

幻覚きのこ 自我の死


幻覚キノコとして有名な
マジックマッシュルーム」には
幻覚作用のある物質のシロシビンが
含有されています

そして、この物質は近年になり
ターミナルケア医療や鬱の治療に
効果があるとして研究されています

というのも、どうやら
このシロシビンという物質には
「自他の境界を崩壊させる作用」が
あるようなのです


では、この
「自他の境界を崩壊させる作用」は
終末期の患者に対し
どのような効果を示すのでしょうか

例えば、癌の終末期患者などは
自分の現状や将来に絶望し
死への恐怖を抱えています

つまり彼らは、身体と連動している
この「私というもの」が、この先
優越する事も、拡大する事も無く
劣勢となり、近い内に消滅することに
悲しみ恐怖している訳です、つまり
マインドや自我が消滅を恐れています

そして、ここでシロシビンを投与し
適切なガイダンスを受けると
「自他の境界が崩壊」して

消滅を怖がっている「自分」と
いうものは、本来存在しないという事が
解るのだそうです

自他というものは
自分が勝手に作っていた境界であり
世界そのものが自分であって
そして、それらは愛に満ちていると

また、その統合された世界にこそ
本物感を覚え、自他のある分離世界は
イミテーションであったと感じます

その結果、自我が死ぬ恐怖が消え去り
平安と愛の中で終末を迎えられる
ことが多いようです


鬱の患者に対しても
同じような効果があります

鬱の患者は、終末期の患者ほど
確定的ではありませんが

それでも、何らかの理由により
この先の「私というもの」が
優遇されることもなく
優越する事もなく
拡大する事もないだろうと感じていて
その結果
「マインド」が絶望している訳です

そして、シロシビンと
適切なガイダンスにより
「衰退してしまう」と、心配している
その対象自体が、つまり
「私自体」が幻想であると判ります
その結果、「ああ、そうだったのか」
という感覚とともに
根本から癒される訳です


ではなぜ、このような効能が
色々とありそうなシロシビンが
近年まで、研究することさえ
禁止されていたのでしょうか


実は、発見された1950年代には
医療的に有効であることは解っていた
ようなのです
ただ、アメリカ政府が
中毒性も毒性もない
このシロシビンの効果を検証しようと
若者や市場などに密かに散布した結果

多くの者たちが、平和や反戦
目覚めてしまった為
慌てて、研究を禁止にしたようなのです

対立や格差や争いによって
利益を得ている人達は
みなが平和に目覚めてしまうと
きっと困るのでしょう


ただ、このシロシビンは
間違った使い方をしてしまうと
弊害があるのも事実です

というのは
終末期の患者や鬱の人というのは
ある意味、準備が出来ています

彼らは、自分の身体や命や心と
真摯に向き合っている状況であり
残酷な「ありのまま」に対し
何の期待も、バイアスもなく
たった一人で、対峙しているのです
同時に「私の儚さ」も感じています


それに対して
何の準備も出来ていない人
「自我が十分に強固な人たち」が
興味本位で、娯楽の為に
このシロシビンを摂ってしまうと

自我が強いままの状態で
「自他の境界」が薄れるという現象が
起こります

すると、彼らは
「自分が拡大していく」かのように
感じてしまうのです

「自分が強く偉大になった感じ」
「何でもできる感じ」
「全能感」「神になった感じ」
を受けとります

世界が一つになるワンネスを
感じるのではなく
巨大な自分が世界を支配していると
感じます

自分が強くなった感じがすれば
エゴとしては気持ちが良いでしょうが
それが行き過ぎると、その全能感から
空も飛べるはずだ」と感じてしまい
衝動的に、高い所から飛び降りて
しまうといった事も起こる訳です

そういった危険があるため
昔は、シャーマンの指導の下で
慎重に摂取されていました


また、準備が出来ている人であっても
死への恐怖が、強すぎる場合は
バッドトリップとなるかも
知れませんので
薬を開発する際には
十分な治験が必要でしょう


ただ、この物質の研究により
「自他の境界の幻想性」が
科学の世界で広く認知され
一般の人にも「あたりまえのこと」
として知れ渡る事は
人類にとっては画期的だと思います


そして、話しは変わりますが

これらの薬物が
スピリチュアルを目指す者達の
「自他の境界を破壊する薬」
「悟りを得るための薬」として
使える可能性はあるのでしょうか?


望む者は、誰であっても
摂取するだけで悟れるのならば
理想的です、ですが
そう上手くはいかないと思います

というのも、日本では
殆ど流通していないシロシビンですが
アメリカなどでは本当に簡単に
手に入ります、よく似た効果のLSD
簡単です
そして、ヒッピー文化が盛んな頃から
彼らは、長い間にわたって
それらをよく摂取していました

そして、その結果
何も変わりませんでした

また
スピリチュアリストであり
シロシビンやLSDなどを
十二分に経験したアメリカ人瞑想家から
直接聞いた話では

「確かに、これらの薬物は
いい所までは連れて行ってくれる
しかし、どんなに摂取を続けても
最後の一線だけは、けして越えられない
むしろ、摂りすぎると感性が荒れて
到達点からは遠ざかってしまう」
とのことでした


という事は、もしもこの先
日本でこれらが合法化されたとしても
スピリチュアルにとっては
「ほんのちょっとした助け」として
考えておいた方が、よさそうです

やはり、あの場所へは
己の足で歩いて行った方が
確実なようですし
それでしか行けない所のようです

そして
これらの昔から知られている物質が
悟りにとって夢の薬であったならば
古今東西の覚者が推奨しても良さそうな
ものですが、そういった話も
殆ど聞きません