スピリチュアル自動日記

スピリチュアル.悟り.瞑想.についてメッセージを発信します

意識の中に世界が浮いている


近代的で科学的な教育を受けた
世界の多くの人たちが
「意識は脳が作っている」
思っています

たぶん、90%以上の人たちは
そのように思っているのでは
ないでしょうか

脳という電気信号と化学信号の塊が
どういった訳か、意識を生み出し
その意識が「自らが在る」と感じている
のだと、漠然と思っているのです


しかし
それを実際に実証しようとして
電気信号の塊であるコンピュータを
使い、実験をこころみても
その中に「意識の灯」をともす事は
出来ていないのが現状です

たしかに
意識を持っているかのように見える
プログラムやAIは、作れるかも
知れません

しかし、私たちの意識のように
自らの想念やプログラムが
身体の中で走っているさまを
「上空から俯瞰している様な感覚」
「認識の明かり」のようなものは
作り出すことは出来ません

電気信号や化学信号のような
物理的な現象には
「認識」を発生させる為の合理的な要素
がないので
この先も「意識」を作ることは
まず出来ないでしょう


そもそも
「物質が意識より先にある」
という考え方は
科学の思い込みなのです
皮肉なことに、そこには
科学的根拠はありません

それに対して、スピリチュアルでは
意識や精神やエーテルのようなものが
「物質よりも先に存在した」
考えます

物質や脳や世界が
意識や精神の中に現れていると
考える訳です

そして、そうした考えの方が
瞑想の実体験や実世界の現れに対し
上手く整合性が取れるのです


世界の仕組み


まず、原初の宇宙には
透明で広大なエーテルのようなものが
一つだけ存在しました

それは、「一つ」であるがゆえに
自らが自らを認識する事ができずに
全くの無意識であり、絶対的無であり
究極の空です

ある時
その「一つの無」が「二つ」に
分離します
一つが主体で、もう一つが客体です
この主体が、客体を認識する事で
ここに初めて「在る」が現れます

「主体」というのが、純粋意識で
「客体」が物質や想念となります
言い換えると
主体が神や愛で、客体が自我や体です

そして、これが
私たちの住む世界なのです

この「在るの世界」は
分離することで存在している為
喜びと苦しみが散在している世界です
楽しくもあり悲しくもある世界です

しかし、その世界もやがて
主体と客体が融合し、元の棲み家である
無や空や大安心の世界に
帰っていくのです


実は、この分離と融合の「サイクル」は
世界の中の色々なスケールで
同時に起こっています


夢見のない熟睡は、究極の空ですが
朝、起床とともに、主体と客体に分離し
「在るの世界」が現れます

また、人が生まれる前も
究極の空ですが
生まれると同時に
主体と客体に分離し、その結果
「在るの世界」を生きだします
そして、死により
また、究極の空に戻るのです


物理的な現象でも
このサイクルは起こっています

微小な真空の空間では
何もない虚空から
絶えず物質と反物質が生成し
そして、すぐに対消滅をして
虚空に戻るという現象を
繰り返しています

もしかするとこの大きな宇宙自体も
永遠と思える程の長いスパンで
ビックバンとビッククランチを
繰り返しているのかも知れません

つまり、全てのスケール世界で
「明滅」を繰り返している訳です
色即是空と表現する事もできるでしょう


ここで、今の私たちの世界に
話を戻しましょう


このサイクルの中の
「在るの世界」というのが
私たちの世界です。

そして、この世界に現れる
「純粋意識」というのが
「主体」である訳なのですが

通常の私たちは、その主体ではなく
「客体」であるところの自我や脳を
自分だと思っています

たしかに
「主体」は、純粋意識、神、愛
気付き、などと表現され
「客体」は、自我、マインド、身体
物質、脳などと表現される為

それらは、確実に分離していて
前者は、見ることも出来ず、結果
後者が、自分であると感じてしまうのは
仕方のない事です


ですが、本当は
どちらもが自分なのです


本当のこの世界は、主体客体が
明確に分離している訳では無く
主体の中に客体が
浮いているような構造です

神の体の中に顕在世界が浮いている
といった感じでしょうか
客体である確かな顕在世界でさえ
実は、神の体で出来ている訳です


そして
「悟り」の第一段目の目標は
この主体と客体が分離しているように
見える、この「在るの世界」で
その真の構造を体感する事です

神と出会い
愛を知り
身体やマインドを楽しみ
世界は、単に分離している振りを
しているだけなのだと知ります

それは、全てがあなたであるとも
言えますし、また
世界には誰もいないとも言えます


そして、第二段目の目標は
この「在るの世界」に別れを告げ
意識や物質を超えた
究極の安心の世界に帰ることです

 

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