やさしい人でエンパス傾向の人は
スピリチュアルを追求していると
余計に苦しく、つらくなってくる場合が
あります
ただでさえ
柔らかく傷つきやすいあなたのこころが
益々、繊細になってしまいます
スピリチュアルを追求し
ワンネスの世界を追い求めると
当然の事として
徐々に自他の境界が薄れていきます
そして
他の人のこころが手に取るように
判るようになっていきます
自他の境界が薄れる過渡期は
他人の心の願望も自分の心の願望も
分け隔てなく、同じように感じます
そして、やさしいあなたはそこで
他人の願望を優先してしまいます
やさしいあなたは
大切な人の願望や欲求も
他の人や社会の願望や欲求も
自分の世界の中のものだと捉え
それらを優先し世話をすることで
少しの幸せを感じます
ですが、大抵の人は過渡期であるため
自他の境界が完全に消えた訳では
ないのです
あなたは蔑ろにしてしまっていますが
そこには、あなたの個の欲求が
確かにある筈なのです
そして、他の願望を優先し
それの世話をすることで
幸福を感じているつもりでいても
結局のところ
元々の自分の欲求を抑圧することに
なっているのです
大切な人たちの喜ぶ顔を見て
幸せを感じていたとしても
気付かないうちに、苦しみが
少しずつ少しずつ増していき
気付いた時には
ひどく憂鬱な状態になっています
そして、限界を超えれば
爆発してしまったり
逃避してしまったり
病気になってしまうかも知れません
スピリチュアルには関係なくても
天然で自他の境界が薄い人や
なぜか他人のこころが見えてしまう人も
この傾向が強いかも知れません
こういう人達は
我が侭なくらいに
自分の欲求に貪欲になって良いのです
しかし、こういったやさしい人達は
大切な人の欲求を優先してあげたり
社会の欲求を満たしてあげないと
その人達が可哀そうだと思ってしまいます
そして、この自分の気持ちを無視して
我が侭に振る舞ってみても
それにストレスを感じてしまうのです
この状況になると
前にも後ろにも進めない閉塞状態です
そんな時には
スピリチュアルの知識を使って
切り抜けて下さい
あなたの個のマインド（心）が
本当のあなたでは無いように
他人のマインド（心）も
その人の本体では無いのです
それは、どこから来たかも判らない
ただの浮遊する想念です
けしてオリジナルではありません
亡霊やファントムのようなものです
可哀そうだと思わなくても良いのです
本当のあなたと本当のその人は
そことは違う場所に一緒にいますので
心配しなくても大丈夫です
そして、順番が大切なのです
何よりまず、あなたの個が
最優先で救われなくてはなりません
他人を救うにせよ
世界が救われていたと思い出すにせよ
まず先にあなたが救われなくては
ならないのです
それには
あなたは他人のファントムを気にせずに
自分の願望や欲望を我が侭に実行して
満足させそれを浄化させるべきです
どんなに小さい欲求も
俗的な欲求も、やさしく拾い上げて
可愛がってあげて下さい
それを最優先しつつ、徐々に
自他の境界を薄くして行けば良いのです
私たちは「与える」と思う時は
それが快感であっても
小さな苦しみを生んでいます
「貰う」と思う時は
マインドのみが喜びますが
それは本当のあなたではありません
私たちはまだ過渡期なのです
他の人を自分の事のように
大切にすることは美しいことですが
まず順番が大切なのです
何より自分のマインドの欲求を
一番大切にしてあげて下さい
あなたは、世界で一番大事な
全ての支点のようなものなのです
「情けは人の為ならず」
という言葉があります
これは、人に親切をすれば
その人の為になるだけでなく
巡り巡って自分に戻って来る
という真理ですが
「やさしい人」の場合は
むしろ動きは逆になります
自分に対して親切にすることこそ
他の人や世界の為へと繋がるのです
