スピリチュアル自動日記

スピリチュアル.悟り.瞑想.についてメッセージを発信します

神さまを目撃する時


私たちは、ごく稀に
神さまを目撃することがあります

視覚的ではないにしても
理由の無い確信を感じ
理由の無い安心や喜びを覚えます

その時は
自分の肩や身体から
「固さ」が消えていき
嘘のように楽になります
そして、今まで普通なのだと思っていた
自分の身体やこころが
実はどれだけ強張っていて
どれほど力んでいたのかを理解します


視覚やビジョンを通して
神を見る場合は

光の環または放射状の光のような
イメージを見ます

それは
キリスト像やマリア像の後ろの光
仏像の後ろの放射状の後光や
天使の輪のようなものです

その時、光の環の前に置かれている
ブッダやキリストや天使というのは
実は、神の本体ではありません
それは単にその人が認識し易い
インターフェイスなのです

神のビジョンの本体は
放射状の光の環や後光です

そして、その光は環状をしていて
その中心部には何もないことが
多いようです

つまり、その「何もない」が
神なのです


言葉や文章で書くと
「なんだそれ」と言った感じですが
実際にそのビジョンを見た者は
「それが神である」と
はっきりと確信ができて
それがいつも自分を見ているもの
なのだと解ります

そして、もしもそのイメージを見た人が
信仰心の強い人であったならば
その放射状の光の環の前に
その人が信仰している神の姿を
映し出すかもしれません


放射状の光の中心
その空白の神に接すると
私たちはいろいろな事を感じます

それは、昔から私を見ている
いつもどんな時も、共にあると…

そして、その神は
けして言葉を喋らないのです
人格もなく、意志も意図もありません
それなのに
なぜか温かくて優しいのです
それは、けして裁定しない視線
ジャッジしない視線です


では、私たちはどんな状況で
その神を目撃するのでしょうか


実は、通常の私たちというのは
暗闇の世界「二重の分断の世界」に
住んでいます
光を閉ざす二種類の分断があるのです

その一つ目の分断は
世界を「自他」に分ける分断です
これは怒りや争いや悲しみの原因です

そしてもう一つの分断は
見ているものが私で
見られているものは世界だという
「見ているものと見られているもの」
の分断になります
これが「在る」を創っている原因です

皆さんは
もう気づいていると思われますが
この二つの分断は幻想なのです

そして
この幻想性に少しだけ気づいた時
何かのきっかけで神を目撃する訳です


少し詳しく説明すれば
「私は世界を見ているものだ」
という感覚から
「私と世界は共に見られているものだ」
という感覚にシフトし
そして、それでもまだ
自他の分離の感覚が残っている
状態の時に
私たちは、私たちを見ている神を
発見するのです

何かに見られているということは
「認識されている」ということで
それは「存在させられている」
「在らされている」という事になります

神に認識されることによって
私が在らされていると感じる訳です

ちなみに
現代の量子論が扱うミクロの世界では
人が観測する(認識する)ことで
物の存在が確定されると言われています
人が観測するまで、世界は存在せず
確率の雲や全てが溶けたスープ
重ね合わせの状態なのです

そしてこれは、比喩ではなく
実際に現実にそうなのです
集積回路などはそれを現実として
設計されています

また、最近の実験では
この現象は素粒子サイズのミクロの世界
だけなのではなく
人間サイズのマクロの世界でも
当てはまる事が解ってきました

つまり、あなたが見ている時だけ
世界が存在しているという訳です
あなたが認識していない時
世界は存在していません

そして
そのあなた自体が存在している理由は
あなたが「神に見られている」から
なのです

それは、あなたに見られる事で
はじめて存在する事が出来る「世界」
と同様な訳です


たぶん
「あなたを見ている神」というのは
純粋意識の別名なのかも知れませんし
沈黙や静寂なのかも知れません
それは意識から意志や自他や言葉を
取り除いたもの
世界にただ一つだけ存在するクオリア
とも言えます


しかし、悟りの観点から見れば
この神を目撃する体験というのも
とても重要な体験ではありますが
実は、導入に過ぎません

何故ならば
神を目撃したとしても
そこには、依然として
自他の分離と
見るものと見られるものの分離が
存在するからです

それらが存在する限り
怒りや争いや悲しみという苦しみ
在る事の苦しみは、依然として
消えることはありません

そして
何とかしてそれらの分離を統合した時
私たちは、真に到達します


その統合した世界
自他もなく在るもない世界は
きっと大安心の世界である筈なのですが
実際には、どのような風景の
世界なのでしょうか

少し怖くもありますが
楽しみでもありますね
きっと想像を遥かに超えた世界
なのでしょう

 

f:id:sisimura:20220331233713j:plain