スピリチュアル自動日記

スピリチュアル.悟り.瞑想.についてメッセージを発信します

ブッダはなぜ世界を救えなかったのか?


戦争や弾圧、暴力や管理
病、老い、死、憎悪
冷遇、不安、愛されない事
認められない事、孤独

ブッタが現れて2500年経った今でも
世界の人々は、苦しみの中にいるかの
ように見えます


そして、ここで一つの疑問が浮かびます


ブッダやイエスなどの大覚者
その他の大勢の大覚者たちは
真理を知っていて、自らも悟っていて
この事に精通しているにもかかわらず

なぜ多くの人々を
目覚めさせられなかったのか?

悟りに関する第一人者なのに
多くの人々の目を覚ます方法は
知らなかったのか?


これに対する答えは

①  スピリチュアルや信仰には
     人々を救う力はない

②  過去の覚者たちは
     能力不足でそれが出来なかった

③  救われる側の人々が愚か過ぎて
     教えを理解できなかった

などがあると思います


スピなどに興味のない人は①を
選ぶでしょうし
ブッダやイエスの後を引き継ぐ
気概のある人は②を選び
信仰のある人は③を選ぶかもしれません

私たちが、そのどれを選んでも
それは、正解です


ただし、それは
「私たちのマインドの世界では」という
但し書きが付きます


私たちが「自分の立ち位置ごと」に
「それぞれの正解」を見つけられる
このマインドの世界というのは

「後付けの意味」の世界なのです

いたずら好きのマインドという名の
ファントムたちが
「真実」の上に「意味」という色を塗り
私たちは、その「塗り絵」を世界として
「答え」として、認識しています

意味というのは、言葉や概念です


もしかすると
ブッダやイエスや他の覚者でさえ
若くて情熱的な初期の頃には
「救済」という概念や言葉に
突き動かされていたかも知れません

ですが、彼らが本当に悟った時
救済という概念は消えていた筈です


「救済」を忘れた時に救済が起こり
「悟り」を忘れた時に悟り
「自他」を忘れた時、孤独は消えます


悪い意味でも、良い意味であっても
意味を「ありのまま」に上塗りすれば
それは呪縛となり苦となります

瞑想している人達が、たまに言う
「私たちは既に救われていた」とか
「人々は既に悟っている」という発言は
彼らが一時的に、救済という概念を忘れ
悟りという概念を忘却した事により
呪縛から解放され
ありのままに触れた感想なのです


そして 私たちが
ブッダはなぜ世界を救えなかったのか?
と、問う時
私たちは、ブッダらの「ありのまま」に
「色」を付けている訳です
失敗したとか成功したとか
人々を救済したとか、しなかったとか

例えるならば
私たちが、マインド社謹製の
色の濃いサングラスをかけたまま
「裸眼のブッダ」に向かって
「なぜあなたは世界を明るく
出来ないのだ」と
苦情を言っているようなものです


私たちが、彼らの成功や失敗
彼らの救済に思いを巡らせている時
私たちもまた「救済されない」のです

私たちは「ありのまま」ではなく
マインドが塗った色を見ています
この子達は
真理というキャンバスの上に
どんな色でも、好き勝手に塗ることが
出来きます

つまりそれは
「ありのまま」とは関係のない色であり
意味の無い「意味」です

「ありのままの世界」と
「意味の世界」や「マインドの世界」は
実のところ、まるで接点がないのです

なので
「ほんとうの世界」を
意味や概念や言葉を使って
類推する事は、けして出来ません

唯一、私たちに出来る事は
言葉や概念なしに「ありのまま」を
経験するだけなのです

ですから、ブッダの功績について
真に理解するには
ブッダになるしかない訳です


釈迦が、自分の説法を文字として
書き残すことを禁じたのは、彼が
概念を持たない無垢な「ありのまま」を
表現し、教えたいと思っているのに
それを文章化されることによって
意味や概念に、上塗りされてしまうのを
嫌っての事でしょう

また、ラマナ・マハルシの説法の殆どが
「沈黙」であったのは
意味を持たない無垢な「ありのまま」を
直接的に伝えたかったからなのかも
知れません


そして、本当のところ
「世界の救済」は
ブッダやイエスなどではなく
「あなた一人」にかかっているのです

あなたが、熟睡している時は
世界は、どこにもありません
あなたの「気づき」がある時だけ
世界が、顕現します


つまり、あなたは世界の王なのです
そしてこれは、例え話ではありません


あなたは本来
自他のない純粋な世界そのものであり
気づきであり、純粋意識です
あなたは、壮麗な一枚の絵画です

ブッダやイエスは、その絵の中の
ほんの片隅に描かれているかも
知れませんが
それすらも、あなたの一部です


そして
ブッダやイエスなどに関係なく
「あなた」が「救い」を忘却した時
その時だけ
世界の呪縛が解かれ
ありのままが現れ
世界が救われます