スピリチュアル自動日記

スピリチュアル.悟り.瞑想.についてメッセージを発信します

世界がイマジンを聴いて

1971年、ジョン・レノン
「イマジン」という素晴らしい楽曲を
発表しました


Imagine(想像してごらん)で始まる
印象的な歌詞は、オノ・ヨーコの詩集
「グレープフルーツ」から
インスピレーションを得たようです


そして、この曲は
世界平和と人類愛の歌なのですが
ベトナム戦争の最中に発表され
国家や争いを否定している為
反戦歌と捉える人たちもいます


また、所有や宗教を否定している為
共産主義の歌と捉える人たちも
いるようです


色々な立場の違いから
様々な評価に分かれるこの楽曲です


しかし、人類史的に見てみれば
とても素晴らしい歌である事は
間違いありません


これだけの純粋で明確な
平和へのメッセージソングが
世界的に大ヒットし
世界の人々に感動を与えたことは
未だかつて無かったのでは
ないでしょうか


世界の殆どの人達が、この曲を聴き
多くの人達が感動したと思います


この曲は、世界に対し
とてつもなく良い影響を与え
今現在も、それを与え続けている事は
間違いありません


しかし、それでは何故
世界はいまだに
平和ではないのでしょうか


まずここで
イマジンの歌詞を読んでみましょう

 

――― イマジン ―――

 

Imagine there's no heaven
天国は 概念に過ぎないと
気付いてみよう


It's easy if you try
その気があるのなら それは簡単だ


No hell below us
地獄すらない


Above us only sky
ただ空があるだけだ


Imagine all the people
Living for today・・・
思い描いてごらんよ
ただ 今というリアルだけを
生きている人々を

 


Imagine there's no countries
国境など 単に決めごとなのだと
気付いてごらん


It isn't hard to do
それは難しいことではない


Nothing to kill or die for
And no religion too
殺すことも 国のために死ぬことも無い
宗教の為に死ぬことも…
そして そもそも宗教など存在しない


Imagine all the people
Living life in peace・・・
思い描いてごらん
人々が 平和の中で暮らしているさまを

 


You may say I'm a dreamer
君たちは 僕が夢見がちだと言うだろう


But I'm not the only one
しかし 僕のような人は大勢いる


I hope someday you'll join us
And the world will be as one
いつか君たちが 僕達の仲間に加われば
世界は一つになる

 


Imagine no possessions
思い描いてごらん 
所有の概念のない世界を


I wonder if you can
No need for greed or hunger
君にはできるだろうか
貪欲や飽食を手放すことを


A brotherhood of man
僕たちは一つの家族なんだ


Imagine all the people
Sharing all the word・・・
人々が あらゆるものを
分ち合っている世界 
それを想像してごらん

 


You may say I'm a dreamer
君たちは 僕が夢見がちだと言うだろう


But I'm not the only one
しかし 僕のような人は大勢いる


I hope someday you'll join us
And the world will be as one
いつか君たちが 僕達の仲間に加われば
世界は一つになる

 

――― おわり ―――

 

和訳は、かなり意訳していますが
本体の英文の歌詞は
本当に素晴らしいですね


天国も無く地獄もなく
ただ空があるだけという所や
欲を捨てることが出来るかなと
問いかけている所は
まるで本物のブッダの教えのようです


また、国家も所有の概念も幻想であり
争いの素になる宗教も必要ない
などという所は
たとえ、気付いていても
なかなか切り込めないタブーであり
真理です


最後に 世界はワンネスなのだと
歌っています


では、この歌を聴いていた世界は
ただ感動しただけで
何も動いていないのでしょうか


意外なことですが
実は世界は、イマジンの提案の通りに
動いているのです


例えば、共産主義国家は
宗教を禁止し
個人所有を制限し
国営企業で労働と富をシェアリング
していました


ヨーロッパ(EU)では
国境を廃止し通貨を統合しています
そしてグローバリズムを推進し
ワンワールドを夢見ています


そして、その結果
どちらも失敗です


共産主義国家は
説明する必要がないほどに
どれもが、デストピアのような国に
なっています


ヨーロッパの国々も
国境を失った為
国の文化や治安や雇用を守れず
また、独自通貨を失った為
ドイツを除いて為替的な損害を
被り続けています


イマジンで推奨されている事をしても
まるでダメだった訳です


では、その敗因は何でしょうか


イマジンでは
国家も所有も宗教も
天国も地獄も幻想だと言っています


そしてそれは大正解なのですが


それらの幻想の「大元」については
言及していないのです


皆さんはもう気づいているかも
しれませんが


イマジンでは、肝心な
「私は幻想である」という事を
逃しているのです


人は「自他の境界が幻想である」ことが
腑に落ちていない状態では


国家や所有や宗教が幻想である
天国や地獄などの想念は幻想だ
世界はワンネスなのだと
心から感じることは出来ません


この状態でワンネスやユートピア
作るということは


「私」という丸く固い石を使って
接着剤も無しに、巨大建造物を
造っているようなものなのです
作る先から崩れていきます


そして「私がある」という事は
同時に敵がいるという宣言であり
全ての分断の大元なのです


私たちは、ワンネスや世界の為にも
「自他の境界は幻想である」と
いうことを腑に落とさなければ
ならない訳です


しかし
「自他は幻想である」という感覚は
何々主義とか、何々の教えとかのように
上から強制されるものではありませんし
何かの流行や同調圧力で広がるべきでは
ありません


なぜなら
「私は幻想である」という事を
もしも強制されるならば
それは共産国家をゆうに超える
恐ろしいデストピアとなってしまう
からです


バラの香りが辺りに広がるように
いつの間にか春が訪れるように
静かに広がっていく必要があります


これは、内側からの光
自動的な羽化でなければ
ならないのです


既に気付いている皆さんや
既に羽化が始まっている皆さんも
大勢いると思います


そして、その人たちは
バラでありユリでありキンモクセイです
または
渓流沿いのカツラの樹でしょうか
それらの香りは宣言もせず意図もなく
静かに広がっていきます


そして
その香りが十分に広がった時
何の前触れもなく
The world will be as one
が起こるのです