私たちは
楽しい出来事があれば、笑顔になります
嫌な出来事があれば、辛い表情をします
自分の価値が認められれば、微笑み
無視をされれば、無表情になります
これらの感情の働きは
当たり前の事であり
普通は、何の疑問も持ちませんが
実は、これは
私たちが、外の世界に翻弄されて
いる状態を示しているのです
外の状況に対応して
私たちの表情がコロコロ変わるのは
幸と不幸、損と得、評価と低評価
という物差しの世界に、知らない間に
飲み込まれている証拠です
私たちは、その時
追い立てられているだけであり
そこには、自由はありません
ここで紹介するものは
外側からのお仕着せの表情ではなく
あなたの「本当の表情」を思い出し
本当の自由を手に入れる方法です
その方法は
外の環境とも、理由とも関係なしに
ただそれだけで
気持ち良いと感じられる
あなたのオリジナルの表情を
探し出していくというものです
そして、この作業の大事なポイントは
自分の表情の変化に応じて現れる
「こころ」の色や薫りを
繊細に観察する事にあります
基本的に、鏡は使いません
何かを思い出して、それにより
表情を作るのではなく
ただ単純に
自分の表情を微かに変えてみます
口角を少しだけ上げてみたり
目元だけの微笑を試してみます
この時、意識を向けるのは
かわいいスマイルだとか
美人に見えるとかの思考でなく
その表情の変化に反応して現れる
自分の「こころ」の色彩に集中します
ちいさな表情の変化に反応する
あなたの「こころ」の色調を
静かに観察してみて下さい
たとえば、あなたの目元に
少しだけ微笑みの成分を加えるだけで
あなたの「こころ」の色調は
敏感に変わる筈です
それを、色彩で感じたりする人も
薫りやムードのようなもので
感じる人もいるかと思います
頭頂の何かが開くように感じたり
身体のエネルギーや振動が
変調するのを感じる人もいるかも
知れません
表情をいろいろ変えてみながら
あなたの「こころ」の色調や
薫りや振動が一番心地良い所を
探してみて下さい
その時、思わず涙が出てしまったり
感動するような感じ
懐かしいような感じになることも
あるかもしれませんが
それは、上手くいっている証拠です
そして、「こころ」が
一番心地いいと感じる表情を
完成させてみて下さい
それがあなたの
アルカイックスマイルです
それは
外側からの介入でできた表情ではなく
あなたが、自らの中心の声を聴いて
作った、あなたの本物の表情です
私たちの「こころ」には
それぞれ固有の綺麗な色調がありますが
この表情は、それの表現なのです
そして、その表情をベースとして
日々の生活をしてみて下さい
今はマスクをしている場合が多いので
かえって抵抗なく始めることができます
何気ない日常でも
少々嫌なことがあった時でも
その表情をキープしてみて下さい
そのスマイルは、見た目だけの
無理やりな笑顔ではないので
表情筋が疲れることもありませんし
その表情でいることは、あなたにとって
とても自然に感じる筈です
そして、その表情をキープしていると
エネルギーの流れる方向が
１８０度反転するため
少しずつ、少しずつ
良いことが起こりだすようになります
この時
外側からの入力であった
今までのエネルギーの流れが
あなたの中心から世界に流れるように
変わったのです
あなたは、影響を受けるのではなく
あなたの「こころ」が、影響を与えます
仮に、損と得、成功と失敗に
支配された環境があったとします
そこに
そんなことは、全く気にしない
まるでこだわらない
気持ちの軽やかな人物が登場すると
その場の雰囲気が
いっぺんに和らぐことがありますが
それと同じことが起こります
その環境にいる皆は
自由な人が現れる事を
実は
無意識のうちに待ち望んでいるのです
ただ、環境に変化を起こそうとは考えず
自分の表情と心の色調だけを
楽しんで下さい、気づいた時には
物事が好転している筈です
また、嫌な事があっても
スマイルでいるという事は
「嫌な事があったら悲しい顔をする」
という水平次元の法則を破壊します
すると、その部分の
水平に動く機械的なこころの機能が
麻痺をすることになり
結果、「こころ」が縦方向にジャンプし
変容体験やワンネスの世界を
目撃するかも知れません
その笑顔は
外側からの干渉で作られる表情でも
鏡を見て作る、見栄えの為の表情でも
ありません
あなたのこころやこころを超えた
あなたの中心が作るものです
あなたは、この作業を
初めてするかも知れませんが
なぜか、とても懐かしくも感じます
世界は、あなたの心の色調に合わせて
美しく変容していきます
アルカイックスマイルとは
古代ギリシャの彫刻や仏像などに
みられる、かすかな微笑みのことを
言います
美術的な演出だと
見る向きもあるようですが
こと仏像に関しては
覚醒や救済においてのヒントが
そこに込められています
